部長挨拶

太田市新田商工会青年部
部長
清水 康孝

勇猛果敢
~魅力に満ちた組織へ~

 いま、我らが太田市新田商工会青年部は変革の時を迎えようとしています。
私たちには、先輩方が作り上げてくださったかけがえのない伝統文化を、かけがえのない人とひととの繋がりを、守り、繋げていく責務があります。しかしながら、時代の進みと並行して人の価値観は変化を続けます。これは自然の摂理であり抗いようのないものであります。それに加えて新型コロナウイルスの影響もあり、その責務を達成することが年々困難になりつつあります。私は胸を張って次の世代にバトンを渡せるよう強い覚悟をもって組織改革を行います。

商工会青年部とは。私はこれまで幾度となく自分に問いかけてきました。青年部の目的だけを言えば、商工会の事業を積極的に推進すると共に、経営者としての資質を向上させ、もって商工業の総合的な改善発展を図り、あわせて地域の振興・発展、社会一般の福祉の増進、新しいまちづくりに取り組む組織。とあります。これを簡潔に言い換えると、自己成長と地域貢献と確信しました。太田市には他にも、太田商工会議所青年部、太田青年会議所などの青年団体が存在しており、伝え方の違いはありますが、その目的におおきな違いはないと感じています。ではなにが違うのか、個性を生み出しているものはなにか、それはその目的を達成するための手段であると考えます。各団体いずれも魅力ある組織であり、商工会青年部とは。ではなく、商工会青年部の魅力とは。個性とは。そこに着目し、皆で意見を出し合える場を設け、そこで出た意見としっかりと向き合い実行していくことが大事なのだと確信しています。

私がまずはじめに行うべきだと実行した組織改革は、委員長制度の見直しです。新たに事業リーダー制度を設け、一個人の極端な成長ではなく皆で成長していける、一人の百歩より百人の一歩。この実現に挑みます。その他にも様々な改革を推し進め、失敗を恐れず実行と学びを繰り返しながら、魅力に満ちた組織にしていくことをここに宣言します。 当青年部は委員会体制となっており、1年を通して様々な事業を行っています。主に他団体との交流や繋がりを生み出す事業を目的とした交流委員会。伝統文化を守り、継承させる事業を目的とした文化継承委員会。そしてそれらを広報し、地域の賛同者を増やす事業を目的とした総務広報研修委員会があります。

・交流委員会
私たちは様々な団体との交流を行っています。そのなかでも、長い歴史の中でねぷたという文化を通して繋げてくれた、友好団体である弘前青年会議所との交流があります。太田市と弘前市は友好都市の盟約を結んでおり、その原点こそがこの交流であり、この関係を絶やさぬことで先輩方の想いを守ることができ、そして次の世代へ繋げることができると信じ、積極的な交流を図っていきます。また、それらの交流や事業での目的を達成する為には、家族の理解は必要不可欠であり、そのコミュニケーションを図るため部員家族間交流事業を新たに加え、問題解決に挑んでいきます。その結果が魅力ある青年部へ繋がると信じています。

・文化継承委員会
太田市内で最大規模のお祭りが尾島ねぷたまつりになります。開催から 30 年余りで最大16万人もの集客を誇る伝統文化となっており、これほどまでのお祭りになったのは先輩方の努力の賜物のほかなりません。当青年部も尾島ねぷたまつり実行委員会としてねぷた祭り実行委員会太鼓会、尾島小学校の5年生と共に製作や準備、運行に関わってきました。しかし、新型コロナウイルスの影響で三年に渡って中止を余儀なくされ、祭り離れが心配されています。そんな中でも私たちにできることがきっとあるはずだと、伝統文化を絶やすまいと皆で知恵を出し合い実行してきました。いつか訪れる開催に備え、これからも先人たちの想いを未来に繋げられるよう尽力していきます。

・総務広報研修委員会
私たちがどれだけ交流を図ろうと、伝統文化を未来に繋げられるよう尽力しようと、それらを広報し、知ってもらわなければ意味がありません。まずは私たちの活動を知ってもらうこと、どんな想いでその事業が行われたのかを正確に地域の皆様に伝えていくことが大事であり、そこにいる私たちが魅力的に映っていれば地域の賛同者は増え、部員増強にも繋がると考えます。研修事業は条件なく発案から企画・設営できる唯一の事業であり、まさしく 0 からすべて行えることから仲間との絆、おおきな自己成長に繋げることができ、その経験を活かすことで地域振興の発展、延いては組織活性化の推進力になると信じています。